キャッシング破産を防ぐために

個人の自己破産件数は平成16年の242,377人をピークに減少傾向にあります。悪質な貸金業者による高金利も原因の一つですが、個人の安易なクレジット・キャッシング利用も原因の一つです。
確かにカード1枚で手軽に物や現金が手に入ることはとても便利ではありますが、自分の返済能力や金利を心得ていなければ身を滅ぼしてしまいます。銀行の利息が0.1%のこの不景気な時代に、いくら利息上限法で制定されている金利とはいえ15~18%というのは不可能な数字なのです。ドイツやフランスなどは、せいぜい10%前後で銀行が貸し出しをしており、自己破産も簡単には出来ないようになっています。
自己破産に至る多重債務の主な原因は、安易に借金が出来てしまう社会的な仕組みにあり、生活苦・病気などの医療費・給与の減少・債務の肩代わり返済などにキャッシングが利用されがちです。数万円あれば急場がしのげる、と考えキャッシングで資金を調達してしまい、返済に充てる為に別のクレジットカード会社と契約し、キャッシングを繰り返してしまうと、だんだん借金をすることに抵抗が無くなってきてしまうのです。「この次の仕事がうまくいけば返せるから」「この程度の金額ならすぐに返せるだろう」というような希望観測的な思考に陥り、実際の現実的な自己の返済能力を判断する事が出来なくなります。銀行、闇金融、友人、家族、親戚など、借りられる所からは全て借り、きっと返せるはずだからと現実が見えなくなってしまいます。結局返済不可能で自己破産するより仕方が無くなります。しかし、ここまで追い詰められるまでに、どこかで引き返すことはできなかったのでしょうか?
破産を防止するためにはまず、クレジットカードは銀行のキャッシュカードとは違うということを再確認し、使用頻度を改めるべきです。国民の10人に1人がサラ金利用者で、1人当たり2枚以上のクレジットカードを所有していると言われています。クレジットカードを持っていること自体借金している事と同じだと考えるべきです。
そして、冷静に判断してくれる第三者に出来るだけ早めに相談することです。弁護士や司法書士など、法律の専門家に相談し、早目に手を打ちましょう。債務を埋めるために別の債務を発生させてしまった時点で冷静な判断力が無くなってしまっていると思ってください。そして多重債務に陥らないよう、早目に引き返して今までの平和な普通の生活に戻りましょう。